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箆柄暦『七月の沖縄』2013

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箆柄暦『七月の沖縄』2013
2013年6月30日発行/123号

《Piratsuka Special》
SAKISHIMA meeting(新良幸人×下地勇)

《Piratsuka Topics》
りんけんバンド東京コンサート
パーシャクラブ結成20周年ツアー
八木のぶお『宮古島』
Sakurazaka ASYLUM2013 -TAIWAN STYLU TCM WEEK –
嘉手苅林昌『おきなわの心』
上間綾乃「ソランジュ」
Glean Piece『ミソピ!!』
きいやま商店4th『ダックヮーセ!』ツアー
トレモノ『TropiCarnival』
大城香織『ワンヌククル』

 

 

Piratsuka Special
SAKISHIMA meeting(新良幸人×下地勇)
『THE BEST』

八重山と宮古がつながり、先島の歌になる。

 石垣島白保生まれの唄者・新良幸人と、宮古島久松出身のシンガーソングライター・下地勇。ともに“先島”を故郷とする実力派シンガー二人のユニット“SAKISHIMA meeting”が、この夏、待望のファーストフルアルバム『SAKISHIMA meeting THE BEST』をリリースする。「一枚目だけどベスト?」というツッコミはさておき、曲目は確かにタイトル通り、これまで発売したマキシシングル3枚の収録曲をほぼ網羅しつつ、書き下ろし4曲とカバ11曲を新録、さらには互いの持ち歌のライブテイクも一曲ずつ盛り込むという、聞きどころ満載の内容となっている。

 なかでも新曲は、彼らが得意とするメロウなウチナーグチ・ラブバラード「今日咲ちゅる花」や「浮世涙」に加えて、石垣島の伝統行事をモチーフにした「ハイハイアンガマ」、島の美しい女性を称える「レディ・カニメガ」など、このユニットには珍しくちょっとアップテンポで、コミカルなナンバーも含まれている。

 幸人は「これまでライブ後半に盛り上がれる曲が少なかったからさ」と笑うが、軽快にリズムを刻む幸人の三弦と勇のギター、石垣島の方言で書かれた歌詞など、従来のサキシマとは違う角度からのアプローチもあり、さらなる音楽性の広がりを感じさせる。勇はかつて「サキシマでは、ソロとは違う“サキシマならではの音”を出したい」と語っていたが、そのオリジナリティは今回の制作を経て、より強固なものとなったようだ。

幸人「まあ“サキシマらしさ”って言っても、特に俺ら自身が何かを意識してるわけじゃないんだけど。ただ、俺が詞を書くときも、勇がメロディを作るときも、脳裏に思い描くのはそれぞれの故郷の風景であって、結局はそこが創作の原点なんだよね。そんな二人が一緒に曲を作ったら、それはどうしたってサキシマの歌にしかならんでしょ?(笑)」

「そうそう。あと僕の場合、ソロではいつも宮古方言で歌っているので、どうしても視点が“宮古島VSよその地域”になりがちなんです。でも幸人さんと一緒だと“石垣も味方に付けたぞ!”っていうか(笑)、先島としての視点で沖縄本島や本土を見ることができて、自分の中でものすごく視野が広がる感じがする。それがとても楽しいんです」

幸人「俺も勇と一緒のときだけは、過度に緊張せず心の底から楽しくライブできるんだよね。勇は、俺が持ってないものをすべて持ってるミュージシャンだから。音楽に対して俺とは違うベクトルのひたむきさがあるから、二人でステージに立ったときバランスが取れるし、声質もぜんぜん違ってて溶け合わないぶん、響き合ってきれいなハーモニーになる。それがサキシマの音楽の魅力だよね」

 そんな唯一無二の相棒同士によるレコ発ライブは、今月下旬の東北ツアーを皮切りに、順次各地で開催が計画されている。勇は「僕らの活動をきっかけに、今後宮古と八重山の人が共通の“先島アイデンティティ”を持てるようになったら面白いですよね」と語るが、二人が生み出すサキシマの音楽には、そうした力もきっと備わっているに違いない。まずはCDで、そして次はライブで、サキシマワールドをたっぷり堪能していた
だきたい。
(取材&文・高橋久未子/撮影・喜瀬守昭)

 

新良幸人(あら・ゆきと) 1967年、石垣島白保生まれ。11歳から八重山民謡を父親に師事。現在はソロや太鼓奏者・サンデーとのユニットで民謡中心のライブ活動を行うほか、人気バンド「パーシャクラブ」のボーカリストとしても活躍。

下地勇(しもじ・いさむ) 1969年、宮古島久松生まれ。2002年に「我達(ばんた)が生まり島」でCDデビュー。宮古方言の歌詞をロックやレゲエ、ブルースなど幅広いジャンルの音楽に乗せて歌う個性派シンガーソングライター。

 

◆SAKISHIMA meeting(新良幸人×下地勇)
『THE BEST』

アライズ(TEL:098-911-6442)ARIZ-2013 3,000円 2013/7/18発売
ハイハイアンガマ/レディ・カニメガ/SAKI SHIMAのテーマ 2013 Ver./今日咲ちゅる花/TOME DOME/浮世涙(うちゆなだ)/tinpav/夏至南風(カーチパイ)/スクは今夜も虹を見る(inst)/Tennessee Waltz/nu-ji /Danny Boy/ジャズィー・ミャーク LIVE Ver./風ゆイヤリ LIVE Ver.

 
キャンパスレコード高良レコード他で予約受付中。
 品番:ARIZ-2013
 タイトル:SAKISHIMA meeting THE BEST

   

◆SAKISHIMA meeting Tour2013 東北&伊豆下田
 7/27(土)宮城県白石・カフェミルトン
 7/29(月)福島県郡山・THE LAST WALTZ
 7/30(火)宮城県仙台・SENDAI KOFFEE CO.
 8/01(木)岩手県盛岡・バーカフェ ザ・エス
 8/03(土)静岡県伊豆下田・下田市民文化会館

◆オリオンビアフェスト イン イセタン
 7/26(金)18:00 島の唄III 成底ゆう子/下地勇/新良幸人/SAKISHIMA meeting

 ※本紙表紙掲載のスケジュールに一部誤りがありました。
  関係者、読者のみなさまにご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
  お詫びして上記の内容に訂正いたします。