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2021年2月25日 木曜日

組踊『二童敵討』の動画を無料配信!「琉球の組踊と大和の能・狂言」

配信はこちらをクリック!⇒「那覇文化芸術劇場 なはーと」公式YouTubeチャンネル

配信期間:2021/2/26(金)~3/31(水)

1719年の初演以来、300年以上にわたり上演され続けている沖縄の伝統芸能「組踊(くみおどり)」。音楽と舞踊、古語のせりふを組み合わせた総合舞台芸術で、琉球王国時代に組踊奉行を務めた玉城朝薫(たまぐすく・ちょうくん)が、江戸立ちの際に目にした能楽や狂言など、大和の芸能にも影響を受けて創作したといわれている。

この組踊の発展的な可能性を探ろうと、那覇市が令和二年度 文化芸術ふれあい事業の一環として実施したのが、実演家向けのワークショップと組踊のオンライン公演を組み合わせたプロジェクト「琉球の組踊と大和の能・狂言」だ。

まずワークショップは、沖縄の伝統芸能界の第一線で活躍する組踊の実演家(立方[たちかた]=踊り手/地謡[じうてー]=演奏者)が、組踊に影響を与えたとされる能楽と狂言の基本について、各界の第一人者から直接学ぶというもの。能楽は、能楽囃子方 大倉流小鼓方 十六世宗家で重要無形文化財保持者(人間国宝)の大倉源次郎が、狂言は、狂言方和泉流能楽師(万作の会)の深田博治が講師を務め、それぞれの芸能の歴史や特徴を紹介するとともに、実演家に対して実技指導も行った。実演家にとっては、ワークショップを通じて組踊と能楽・狂言との共通点や差異が体感でき、この先組踊を演じるうえでも、とても実りの多い体験になったという。

そしてこのワークショップに参加した実演家らが中心となって上演されたのが、組踊を代表する演目『二童敵討(にどうてきうち)』だ。15世紀の琉球王国の按司(あじ)・護佐丸(ごさまる)の遺児二人が、踊り子に身をやつし、父親の仇である阿麻和利(あまわり)を討つ物語で、玉城朝薫が創作した5作品「朝薫五番」の1本に数えられる。今回は新型コロナ対策のため、無観客での上演となったが、その全容は2021/2/26(金)~3/31(水)の期間中、「那覇文化芸術劇場 なはーと」の公式YouTubeチャンネルでオンライン配信される。

動画では『二童敵討』本編のほか、立方指導の眞境名正憲、地謡指導の比嘉康春による「見所・聴き所解説」や、実演家たちが参加した能楽・狂言ワークショップのダイジェスト映像も鑑賞できる。また、ワークショップの詳しい内容や、参加した講師・実演家の感想などは、本事業のパンフレットにもまとめられており(「那覇文化芸術劇場 なはーと」の公式サイトからダウンロード可能)、いずれも親しみやすい内容となっている。伝統芸能ファンはもちろん、伝統芸能ビギナーの方もこの機会にぜひ、組踊と能楽、狂言の魅力に触れてみてはいかがだろうか。